僕は幸いにも関西にいるため、東日本大震災の被害は受けませんでした。
なので、できるだけ被災者の方の力になればと思って、
いろいろな情報を集めています。
しかし、過去の震災経験者の経験の話によると、
よかれと思ってやっていることでも、現地の人には迷惑
だったりすることもあります。
救助経験もないのに、自分の力量もわからずにボランティアとして現地に行ったり、
千羽鶴を折って現地に送ったりといったことは逆に迷惑をかけます。
食糧や水などの配達効率が悪くなってしまいますからね。
(全てのボランティアが”迷惑”と言っているわけではありません)
twitterでこんな声がありました。
阪神大震災で被災した当事者の一言。
「助けに来てくれて一番ありがたいと思ったのは、自衛隊の人たち。
一番めいわくで邪魔だったのは、自称ボランティアの人たち。
こちらが必要とすることを言っても、できるはずもなく、逆に自分たちのために
残り少ない食品や飲料水をコンビニで消費していく始末」
この発言以外にも自称ボランティアによる迷惑行為はたくさんあがっています。
迷惑はかけない!と思っても、考えが甘かったために、逆に現地で倒れたり、
食糧がなくなったりして、お世話になってしまった人もいるんですね。
自分も何かしてあげたい、という気持ちは国民みんなが持っていると思いますし、
絶対に行ったらダメ!と言っているわけではありません。
上のように迷惑になる場合もあれば、ボランティアや物資が出来るだけ欲しいところもあると思いますので、一概には言えないでしょう。
ただ、個人でそこへ的確に行くのは難しいですし、
さらには自分の食糧、燃料、寝場所の確保などの術がないのなら、
むやみにいかない方がよいということです。
それよりも現地での救助活動は、現状は、
自衛隊やお医者さん、救助経験と知識が豊富な
専門家にお願いする方が効率的です。
支援したい方は、感情だけで動かずに何が適切か判断しましょう。
どうしても現地に行きたい方は、ボランティアセンターなど、
ボランティアの指揮をとってくれるところを探して、
そこに属した方が活躍できるでしょうね。
あと、こういう記事も読んでおくとよいでしょう。
しかし、必ずしも現地に行かなくても、住んでいる地域、職業、
持っているスキルを活かせば、できることはたくさんあります。
情報収集している中、遠くに住んでいても、誰でもできることが、
今僕が考えているだけで7つあります。
- twitterで情報発信する
- 節電をする
- 献血をする
- 募金する
- 在日外国人への情報提供
- 通常の経済活動をする
- 落ち着いた時にこそ支援する
です。
順に説明します。
今後はこの数が増えるかもしれませんので、この記事も随時更新とさせていただきます。
1.twitterで情報を発信する
被災地の方は電気が繋がっていないところもまだまだあり、
TVが繋がらないそうです。
そんな中、twitter、facebook、mixi、skype、Ustreamといった
ツールでの情報発信が効果を発揮しています。
電話が繋がらない中でも、これらのメディアは繋がっていたんですね。
特にtwitterは効果が大きいようです。
僕のフォロワーの方だけでも、ツイッターだけが情報の頼りだとつぶやいている方も何人か見かけました。
つまり、アウトドアの知識や現地で役に立ちそうな生活の知恵だったり、
炊き出しの情報、メディアの情報、安否の確認など、自分ができることなら何でも良いと思います。
特に生のサバイバル情報が最も望まれるでしょう。
“バターにコヨリを挿すとロウソクになる”、
“牛乳パックを細く渦巻状に切れば、簡易のキャンドルになる”
“空き缶3つとアルミホイルと食用油でコンロが作れる”
といったことです。
アウトドアや登山などをしている方は沢山知恵をお持ちではないでしょうか?
何も情報を持っていない方は、はげましのつぶやきでも良いですね。
ただし、情報を受流しする場合、拡散の前に極力気を付けて頂きたいことがあります。
それは、その情報が確かなものなのかを確認するということです。
誤った情報や、中にはデマ情報もありますので、
判断が難しいケースも多いのですが、そういうことも頭に入れて、
情報を拡散するかしないか、判断した方がよいでしょう。
方法としては、
- 自分も拡散すべき情報か考える
- 情報の根拠となっているメディアなどの情報を確認する
- RT元のアカウントの前後発言を確認して、最新の情報や訂正はないか確認する
と言ったことが挙げられます。
発言する場合は公式リツイートを使った方が拡散力があります。
RTも使いませんので、文字数を気にしなくてもよくて、素早くリツイートできます。
自分のコメントを付加して、非公式リツイートをする場合は、情報元へのリンクはつけておきましょう。
2:節電する
原発事故の冷却に電気が不足しています。
電力不足のために、東京を中心に輪番停電をすることも検討しているそうです。
そのため現在、東京電力が節電のお願いを呼び掛けていているのですが、
twitterで有志たちが「ヤシマ作戦」という名前で、節電を呼び掛けています。
そのかいもあってか、昨晩(3月12日)に予定されていた停電は回避されたそうです。
東京電力:需給逼迫による輪番停電の回避について
しかし、ヤシマ作戦は1回きりのものではありません。
被災地の電気事情がある程度復旧するまでは何度でも行う必要があります。
ヤシマ作戦の情報を得るには、
tiwtterをやっている方は、ハッシュタグ(#84MA)を参考にして下さい。
また、mixiにもコミュニティがあります。
とにかく今は、節電が人命にかかわる重要な役割になっています。
(特に東京電力、北海道電力と、中部電力を使っている一部の50Hz地域の方)
関西をはじめ、西日本各地では周波数が60Hzのため、
直接的な効果は無いようです。
変電所で60Hzから50Hzに変換しなければならなず、
100万kwが限界なんだそうです。
(大阪市 平松市長のツイートより)
しかし、余剰電力として100万kwまでは提供できますので、
西日本の方は、使っていないコンセントを一つ抜くことでも電力供給に繋がります。
協力していただければ幸いです。
ただし、営業中のお店や娯楽施設などが普段通りだからといって、
お店への避難は止めましょう。
こんな時だからこそ、人を楽しませて気分を明るくさせるのも大切な役目だと思いますので。
その他、節電関連の記事・ツイート
3:献血
大量の外傷者に大量の輸血が必要です。
ただし、献血は、血液鮮度の関係上(400ml献血は最大21日、成分献血は3日)、呼びかけがあってからの協力が望ましいとのこと。
shunji_kouno(河野俊嗣 (宮崎県知事)のツイートより)
4:募金
募金に関しては、今までの震災の経験から考えると、
残念ながら義援金詐欺の話が必ず上がっています。
なので、すぐに募金するのではなく、まずは用途を確認し、
信頼性はあるのかどうか確認ましょう。
赤十字社やJENは、ツイッターの公式アカウントでも推奨されていますし、
勝間和代さんもJENに寄付したそうです。
勝間さんのツイート
その他、大手企業も義援金募集をしていますので、ご確認下さい。
nanapi:東北地方太平洋沖地震にWeb/携帯から募金する方法まとめ
支援物資を考えている方は、こちらの記事も参考になります。
くまろぐ:東北の被災者に支援物資をと考えている方ちょっと待ってください
5:在日外国人への情報提供
被災しているのは日本人だけではありません。
外国の方で困っていらっしゃる方もたくさんいます。
また、母国で心配されているご家族の方もいらっしゃるでしょう。
英語、中国語、韓国語、どの言語でも良いので、外国語が話せる方は、
twitterなどで情報を提供してあげて下さい。
以下、「NHKでは17の言語で放送されています。」という意味を、
訳したものです。
【英語】NHK is broadcasting in 17 languages.
⇒http://www3.nhk.or.jp/nhkworld/index.html
【韓国語】NHK가 17개국어로 뉴스를 발신하고 있다.
⇒http://www3.nhk.or.jp/nhkworld/korean/top/index.html
【中国語】NHK使用17国语言进行新闻播报。
⇒http://www3.nhk.or.jp/nhkworld/chinese/top/index.html
【ポルトガル語】NHK tem pagina de noticias para estrangero em 17 linguas diferentes.
⇒http://www3.nhk.or.jp/nhkworld/portuguese/top/index.html
【スペイン語】 NHK tiene pagina de noticias para extranjero en 17 lenguas diferentes.
⇒http://www3.nhk.or.jp/nhkworld/spanish/top/index.html
【インドネシア語】 NHK menyiarkan berita dalam 17 bahasa.
⇒http://www3.nhk.or.jp/nhkworld/indonesian/top/index.html
【アラビア語】 صفحة الأخبال بسبعة عشرة لغة. NHKعند وعندها الصفحة العربية.
⇒http://www3.nhk.or.jp/nhkworld/arabic/top/index.html
【ヒンディー語】NHK 17 भाषाओं में समाचार दे रहा है ।
⇒http://www3.nhk.or.jp/nhkworld/hindi/top/index.html
【ベンガル語】NHK 17 ভাষা দ্বারা খবর দিচ্ছে ৷
⇒http://www3.nhk.or.jp/nhkworld/bengali/top/index.html
6:通常の経済活動をする
関東や北海道の方は、”節電”による貢献も大きいと思いますが、
西日本の方ははがゆい思いの方も多いかもしれません。
しかし、そんな時もやるべき重要なことがあります。
それが、通常の経済活動をするということです。
何も助けになっていないような後ろめたいかもしれませんが、
仕事をする、商売をする、買い物をする、といったことがあって、
“日本”という社会が回るのです。
日本の基盤を支えているんです!
西日本の方はそういう役割を担っていると思った方がよいでしょう。
映画を見に行く、お笑いを見に行く、といったことも、
不謹慎とは思いません。
また、そのようにしている人を見て、悪く言うことも止めましょう。
7:ある程度落ち着いた時にこそ支援する
安否情報がほぼ確認でき、ライフラインが通り、
生存者の状況がある程度落ち着いてきたとき、
マスコミによる報道も少なくなってきます。
しかし私達のような、被災地以外の一般人の支援は、ここからが大切です。
現地に行ってボランティアをしたい個人の方は、
それくらい落ち着いてから行った方がよいでしょう。
また、被災地が復旧するには数年かかりますので、
被災地で生産されたものを選んで買うことも支援につながります。
それは、今だけじゃなく、これから数年はそういう支援が大事だと思います。
支援関連のことを書いているサイト
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