ルピシア主催の「ダージリン・フェスティバル 2011ジャパン」に行ってきました。
今年の関西の会場は、京都市勧業館みやこめっせ。
ダージリンフェスタはほぼ毎年行っていて、昨年は規模が小さくなっていた感じなのですが、
今年は例年通り大きな会場での開催でした。
どこかで聞いた話、今年はダージリン地方では天候があまりよくなかったり、
さらには、紅茶とは関係ない何らかの事件から無期限ストライキが勃発したそうで、
今年のファーストフラッシュはなかなか貴重なのかもしれないと思っていました。
でもさすが、ルピシアはダージリンだけでも40農園くらいは揃えていましたね^^
そして、日本茶や中国茶、その他の国のお茶、アウトレット、チャイ、スパイス、紅茶に合うお菓子など、関連するものを充実させていて、よりパワーアップしている感じがしました。
スコーンやケーキの販売もあったりして、以前よりついついお金を使ってしまいます^^;
ルピシアは、Free戦略を研究しているんでしょうね(≧▽≦)
ダージリンフェスティバルとは?
“ダージリン紅茶”と一言にいっても、実は種類がたくさんあります。
インドのダージリン地方で作られるお茶をひとくくりにしたもので、
実際には農園毎に全く味や香りが違います。
さらには、同じ農園でも天候によって味が変化しますので、
「今年は○○農園の出来が素晴らしい!」
「○○農園の香りが違う!」
ということが起こるんですね。
上の図は、今年のダージリンフェスタでティスティングを用意している農園の
お茶の味を分類したティスティングチャートです。
(クリックすると大きくなります)
ボディがライトなもの、効いているもの、香りがフルーティーなもの、フラワリーなものと位置づけられ、各農園が分類されています。
Aに分類される農園とDとでは全然違う味わい方を楽しめます。
同じAの中でも香り方が違います。
お茶との出会いはまさに一期一会で、
こういう毎年変化する自然の恵みを楽しむことができるのがお茶の醍醐味ですね^^
逆に、いつも同じ味だと思っている方は、それはおそらくブレンドのものを飲んでいます。
専門店でないスーパーやカフェなどで、”ダージリン”と書かれているだけの場合は
おそらくブレンドしたものです。
ブレンダーが一定の品質になるように調整しているんです。
上のチャートでも、真ん中に「ダージリンファーストフラッシュ2011」というのがありますが、これがルピシアのブレンダーがブレンドしたダージリンです。
そのブレンド力はものすごい職人技があって、
どんなに天候に左右されようとも、ほぼ一定の味や香りを出す商品に仕上げます。
「いつものダージリン」を飲みたい方は、こちらを選ぶと無難ですね^^
2011年のファーストフラッシュの出来は?
僕はダージリンフェスティバルに行くと、必ず全種類飲んでみます。
お腹がちゃぽちゃぽになるのですが、お菓子を食べたりしながら舌の感覚をリセットさせたり、工夫して味の分かる状態を保ちながら飲みます。
気をつけるべきは、煎れ方によって味や香りが変わること。
紅茶は、煎れ方や時間、茶葉の分量、温度で味が全然違いますから、
なるべくベストな状態のお茶を飲まないと、適切な評価はできませんよね。
ダージリンフェスタではスタッフがストップウォッチで管理していて、
煎れ方、時間、分量は一元化されていますし、僕が気をつけられるところではありません。
(ベストな煎れ方、というわけではありません)
なのでこういう場所で気をつけることは、置かれたままのぬるいものではなく、
必ず煎れたての熱いものを飲むということですね^^
かんかんに熱いほどよいです。
香りは熱いほど分かりますし、特に春摘みのファーストフラッシュは、
若葉のフレッシュな香りと若い爽やかな渋みが楽しめますので、
香り重視のファーストフラッシュでは、温度は特に大切ですね。
では、今年のファーストフラッシュはどうだったかというと、
それだけ気を付けていても全体的に香りが足りない気がしました^^;
毎年素晴らしい出来だった、ピュッタボン、マーガレッツホープ、グームティー、バラスンなどは、今年は例年と比べてイマイチかな^^;
(あくまで個人的感想です)
また来年に期待したいですね。
逆に今年惹きたったのは、シンブーリ、ラングリーラングリオット、ミム、オレンジバレーでした。
文字だけでの表現は難しいのですが、シンブーリは色々な香りの変化が楽しめ、
ラングリーラングリオットはスッと鼻から抜けるような爽やかさ。
ミムはほのかな甘みが余韻として残るのを楽しめ、
オレンジバレーは強いボディーの中にフルーティーな香りがありました。
あと、毎年面白いのはゴパルダラ農園。
ここは味も香りも独特でしたね^^
ダージリン以外のお茶やイベントが充実!
今年のダージリンフェスタは、ダージリン以外のブースでも盛り上がっていました。
ダージリンの試飲と同じく、日本各地の緑茶や紅茶の試飲、中国茶の試飲、
その他地域のお茶の試飲、中国茶器のアウトレット販売、チャイとスパイス、
ルピシア各店舗のご当地限定のフレーバーティー、中国の楽器演奏、お茶菓子販売、はちみつの販売、サンドイッチやスコーンが食べられる簡易カフェなど、お茶にまつわる色々なものが販売されていました。
ダージリン以外のお茶で面白かったのは、イタリアの麦茶「オルヅォ」。
大麦をロースとしたもので、ミルクとの相性が良いようです。
ノーマルタイプのものから、いちご味、チョコラータ、チャイ、キャラメルハニーと、種類が豊富でした。
ノーマルタイプは豆乳のような味でヘルシーな感じなのですが、チョコラータやいちごは飲みやすくて、飲みだすとついついクセになってしまう飲み物でした^^
普段飲みによさそうです。特に子供には^^
販売ブースで面白かったのは、チャイの実演コーナーと、スパイスの販売。
スパイスの紹介や、ルピシアのブレンダーがブレンドしたミックススパイスを売っていました。
後は用意されたブレンドだけじゃなくて、自分で追及できるような運びも欲しいですね。
スパイスを知ると、チャイの幅が広がりますから勉強になりますからね。
そしてチャイの作り方の実演。
上の写真のようなパフォーマンスがあるのは知っていますが、初めてみました^^
これは、ただのパフォーマンスではなくて、空気をより含ませるためだったんですね!
かなり勉強になりました。
あと、残念だったイベントは、中国楽器の演奏会。
中国茶を飲みながら優雅に演奏会を・・・という趣旨なのでしょうけれども、
演奏中でもお構いなしにルピシアのアナウンスが入ったりと、あまりに形式的だったし、
それでいて有料だったので止めました^^;
その辺はまた来年改善して欲しいですが、ルピシアのことなので改善してくれるでしょう♪
帰りはルピシアのデザインの入ったビニール傘を頂きました。
相変わらず準備が早いですね^^
また来年も行きたいです。
(大雨警報が出ていたのですが、幸いにも雨は降りませんでした^^)