昨日(2011年11月29日)、福岡で本に関するイベントをやっている
BOOKUOKA(ブックオカ)が、「岡田斗司夫トークショー 」というのをやっていて、
それをUSTREAMで配信していました。

岡田斗司夫氏は、こういう本を書いておられる方です。

その他にも、レコーディングダイエットとか、結婚・婚活のことなど結構幅広く書いていらっしゃいます^^

このイベントは、twitter上でたまたま知って、面白そうだと思って見たものです。

その時、「社会の見方」というテーマで語っていたのですが、
それにちなんで、10年後に残る理想の本棚の作り方を紹介していました。

今から10年後の自分は、今持っている本のどれを残して、どれがもうないか?
想像したら楽しくなりますが、実際、そういう道を通っていきます。

その時、理想の本棚はどうなっているでしょうか?

今持っている本は、もしかしたら1冊もないかもしれませんし、
並ぶものがあったとしても、ポツン・ポツン、としかないと思います。
これから10年の間にたくさんの出版物が出るでしょうし、
新しく興味が湧いてきたものもあるでしょうからね。

そういう状況も踏まえて、誰かが

「君の本棚、面白いセレクトしてるよね!」

と言われて照れ笑いしている自分を想像してみて下さい。
まるで、ブックディレクターが選ぶような、センスのあるセレクトをした本棚です。
ジャケットだけじゃなくて、内容も充実していて興味をそそられるものばかりです。

自分の本棚が、10年後にそういう理想の本棚になっているとなると、
わくわくしませんか?^^

岡田氏が教えてくれたやり方は、そんな風に言われる本の候補探しはもちろん、
その過程で興味の範囲が広がるので、社会の色々なものが見えてくるということが、
非常に興味深いところです。

そのやり方を紹介します。

本屋さんで、行かないでも良い棚はない


Brain Books 2010 / brewbooks

まず、本の探し方ですが、ほとんどの人は本屋に行くといつも同じコーナー、または複数の興味あるコーナーに行くと思います。
その他はそんなに見ないですよね^^;

でも、人に「面白い!」と言われるには、
それでは不十分です。
同じ分野に興味のある人しか見向きされないでしょうし限界があります。

なので、今自分の興味のある分野で探すわけではありません。

たまに大型書店に行った時には、5分~10分でいいので、
普段は絶対に行かないようなコーナーに、あえて行くわけです。

というよりも、行かないと損とまで言えるでしょう。
例え本好きの方でも頭が痛くなるような、理工学書や哲学書、精神世界、歴史書なども、
行かないと損です。

“興味がない”というのは、”難しそう”とか、
“理解できなさそう”、”面倒くさそう”というところから思い込んでしまうもので、
実は読んでみると新しい発見があったり、今興味があるものに加えて
こういうことを知っていたらもっと面白かったものなど、
知らないだけに伸びしろがあるわけです。

なので、1回5~10分で良いですし、気軽に見てみるだけですので、
まずは未開拓の本棚に足を運んでみましょう。

気になったタイトルの本を手に取ってみる


Ruby逆引きレシピ/ポップ @ジュンク堂札幌店/darashi

未開拓の本棚に足を運んだら、次は周りを見渡します。

平積みになっていたり、POPが付いているものがあれば、そこから興味のある本を手に取ってみます。
そういうものがない場合は、並んでいる本のタイトルや帯の部分でもOKです。

そこには、著者や本の編集者が一発で本の魅力を伝え、手にとって貰えるように、
興味をそそるようなキーワードやキャッチコピーがワンフレーズに詰まっています。
全ての本が「読んで下さい」とラブレターを送っているわけです。

選んだ本は別に、詳しく読もうとしたり、今すぐに買う必要はありません。
どんなことが書かれているのか、パラパラ見てみるだけです。
特に見てほしいのは、

  • 目次
  • まえがき
  • 著者の紹介

です。

こういう本を書く著者は、こういう大学のこういう学部を出ていて、
他の著作にはこういうタイトルがあるんだ、という本の繋がりを見ていきます。

そうすると、徐々に本の繋がりが見えてきます。

こんな本を書く人はどんな人か、この出版社はどん本を出しているのかが見えたら、
今までのように、個別に面白い本を読むとか、評判になっている本を読むとか、
そういうところとは全然違う、自分なりの本のマップが出来上がるようになってきます。

マップが出来上がるくらいにまでになる頃には、
そういう分野に興味が出てきている頃でしょうし、
ニュースやテレビ番組だったり、日常どこかで出会うとアンテナが伸びます。

そうやっているうちに、とりあえずの表面的な関連キーワードくらいは
知るようになっているでしょうし、もしかしたら多少の知識もついているかもしれません。

それくらいになると、その著者の本になじみ感が出てきますので、
ちょっと深く読んでみることも苦ではなくなっていると思います^^

本屋に行くたびにこういうことをやっていると、
どんな分野でも知識が豊富な人になっていると思いますよ^^


このやり方は、ブックディレクターが本棚のセレクトで
こんな本も欲しいよな!といった時に、
欠けている部分をリサーチするようなものですね^^

最初はパラパラ見ていくだけですが、そのうち興味が湧いてきて
自然に買うようになってきます。

そのようにして、徐々に理想の本棚の空いている部分が埋まっていくわけです。

かっこいい本棚を作るイメージをすれば、本屋がまるでテーマーパークのようになって、
行くのが楽しくなりますね^^