おととい、近江神宮の前にある「近江神宮善庵」に新そばが入ったということで、
またまた宮そばを食べに行きました。

毎年12月には会津から新そばが届くそうで、
新そばで自慢の水そばを食べたかったんですよね^^

椀盛りと水そば、各1椀ずつ頂きました^^

宮そば 2500円コース

本場、会津でも祝いの時にしか出さない白いそば「祝いそば」のスタイルです。
左が椀盛り、右が水そばです。
水そばの方が細いですよね^^

この、いかに細く切るか?というのが非常に難しいんだそうで、
そば職人の腕が試されるそうです。

善庵さんは、この「水そば」が売り。
温かい麺も美味しいのですが、ぜひ予約してこの水そばを味わった方がよいですね。

椀盛と水そば、それぞれ味、触感が全然違います。
この間来た時は椀盛りに感動したのですが、水そばは今回初めて食べました。
つやがキレイですね^^

水そば

見た目も細い感じがするのですが、
口の中に運ぶと、その細さがよくわかります。
そして、さらさらとした感じが面白い!
今まで食べたそばにはない触感です!
こういうのを食べると、並のそば屋では食べれなくなってしまいますね^^;
風味もよくて、全然飽きません!
いつまでもわんこそばのように食べ続けたいですね(≧▽≦)

そしてそばの後にはそばがきぜんざい。

そばがきぜんざい

これまた体験したことのない触感^^
もちっとしているのか?と思えば、力を入れるとそのまま切れ、粉っぽくもない。
ぜんざいとの相性もばっちりです。
善庵さん、外れなしですね^^

そしてご主人が気前よく話しかけてくれるのですが、
そばへのこだわりを聞くと、そばって奥が深いもんだなあと実感。

そばの食べ方を勉強したら、もっと美味しく感じれるのかな?
江戸では粋なそばの食べ方ってありますよね^^

全てのそばにこれが当てはまるわけではありませんが、
江戸の粋なそばの食べ方について調べてみました!
そうすると、粋なそばの食べ方にはちゃんと意味があったんです!

善庵さん出すそばは会津のそばですが、江戸そばの食べ方を調べていると、
宮そばを美味しく食べるには、江戸のそばの食べ方が当てはまる感じがするんですよね!
次行く時は、このやり方をふまえて粋に食べてみようと思います。

一般的な粋な食べ方はこちらです。


そばの注文の仕方

まず、そば本来の味を楽しむには、冷たいものを頼みます。
なので、「せいろ」を注文。
せいろには「もり」と「ざる」があるのですが、「もり」の方を注文します。

なので、粋に食べたいなら、おそば屋さんに入ったら、
「もり一枚!」と注文しましょう。

なぜか?というと、そばは「香り」と「のど越し」で楽しむものなのだそうで、
その為には、冷たくて余計なものがない「もり」の方がよいのだとか。
ざるの場合は海苔が入っていて、海苔がそばの風味の邪魔になってしまうんだそうです。
海苔を入れると美味しいのですが、確かに、そば本来の香りを楽しむには邪魔かもしれません^^;

そばの食べ方
そばを食べる順番です。

1.つゆをつけずにそばだけで食べる
2.つゆだけ一口味わう
3.そばをつゆにつけてすする
4.薬味を入れるのは、つゆが濃い場合だけ

大まかにはこんな感じです^^
(江戸ソバリエ、伊嶋みのるさん談)

以下は俺の考えです^^
1のつゆをつけずにそばだけで食べるのは、
そば本来の香りと味を確かめるため。
その具合によって、次につゆをどれくらいつけるかを考えます。
通な人は、いきなり全部、そばをつゆにつけたりはしません^^

2のつゆだけ一口味わうのも、同じ理由ですね^^
つゆの濃さを確かめるんです。
どれくらい濃いかで、つゆにつける量を考えます。

それを確かめたら、次に3のそばをつゆにつけてすすります。
濃いつゆだったら先っちょをちょこっとつけるだけで良い場合もありますし、薄いつゆだったら全部つけても構いません。

ちなみに、江戸のそば屋ではつゆが濃かったので、3分の1くらいつけて食べるのが、
そばのことを知っている「粋」な食べ方だったようです^^

4の薬味は、必ずしも入れた方がよいとは限りません。
薬味を入れすぎると、そばの風味を壊してしまうことになります。
なので、本当に美味しいつゆや、薄いつゆの場合は全く入れなくてもよいでしょう。

実際、善庵さんで宮そばを注文すると、大根おろしとネギが薬味として付いてくるのですが、大根おろしを入れすぎてしまい、もったいない感じになりました^^;
ネギは全部入れても良かったんですけどね。

あとからつゆを足して調整出来たので良かったのですが、
入れれば良いもんじゃないということは、身を持って知りましたね(≧▽≦)
せっかくの美味しいおそばを、美味しいまま食べたいもんです。

これらは、馴染みのそば屋さんに行ったとしても、毎回やってもよいかもしれません。
なぜなら、時期によって味が違うから。
新そばの場合はそばの風味が一番増している時期ですし、
そこから時間が経てば、風味も落ちてきます。
そうなると、つゆのつけ方って変わってきますよね^^

そばは喉越しを味わう
これが出来れば上級者じゃないでしょうか?^^
本当に通な人は、噛まずに飲み込んで、喉の奥でつるつると滑りこむところを味わうそうです。
噛んだらそばの味がなくなるんだそうで・・・

いや~、でも、噛んでも美味しいよ?と俺は思いますけどね^^;

2、3回噛んで、触感を味わった後に飲み込んで、喉越しも味わう人もいるそうです。
そっちの方がまだいいかな?(≧▽≦)

ま、そういう楽しみ方もあるということで、今度、喉につっかえない程度にちょっとだけやってみようかな^^;

音を立てて食べるか食べないか?
この問題は、色々な所で議論されています。
文化とモラルの戦いですね^^
個人的には、どう感じるかの問題なので、正解、不正解はないと思いますけどね^^;

とはいえ、外国人、特に欧米の人は、
音を立てて食べる食べ方は下品と思う人が多いのは事実です^^;
でも、そばに関しては、個人的には音を立てて食べると美味しく感じます。
なので、「そばは音を立てて食べるべき」と強制するのはやりすぎですね^^
関係ないと思っている人もいますから^^;

解決策としては、音を立てる派の人は、
音を立てることを嫌がる人の前で、音を立てて食べない
ということ、音を立てない派の人は、
そばは音を立てて食べる文化で成り立っている部分があるので否定しない
ということを理解する必要があるでしょうね^^

TPOを考えて、お互い譲歩が必要ですよ~♪ということです(≧▽≦)気持ちの問題ですから。

日本は麺の種類が豊富にあります。
地域によっていろいろな麺があって、食べ方も違いますよね。

なので、上で説明した「粋」な食べ方を、全ての麺に当てはめる必要はないと思います。
江戸ではその食べ方が美味しいというだけで、郷土の人がやっている食べ方が一番おいしい食べ方だと思いますね^^